歯ぐきが下がる原因は?治療法と予防法を歯科医師が解説
- 2026年9月21日
- 歯周病・予防治療
こんにちは。
名古屋市西区の鶴舞線浄心駅2番出口すぐの歯医者、名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院です。
「最近、歯が長くなった気がする」
「歯の根元が見えてきた」
「冷たいものがしみるようになった」
このような症状がある場合、歯ぐきが下がっている(歯肉退縮)可能性があります。
歯ぐきが下がると、歯が長く見えるだけでなく、歯の根元が露出することで知覚過敏や根面う蝕などにつながることがあります。
歯ぐきが下がる原因は、歯周病だけではありません。歯磨きの方法、歯ぎしり・食いしばり、歯並び、歯ぐきの厚さなど、さまざまな要因が関係しています。
この記事では、名古屋市西区・浄心駅すぐの名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院の歯科医師が、歯ぐきが下がる原因や治療方法、これ以上歯ぐきを下げないための予防方法について解説します。

歯ぐきが下がるとは?
歯ぐきが下がるとは、歯を覆っている歯肉の位置が本来よりも根元側へ移動し、歯の根の部分が露出する状態です。
専門的には「歯肉退縮」と呼ばれます。
歯ぐきが下がると、
- 歯が長く見える
- 歯の根元が見える
- 冷たいものがしみる
- 歯の根元に汚れがたまりやすくなる
- 根元のむし歯(根面う蝕)が起こりやすくなる
- 見た目が気になる
などの問題につながることがあります。
ただし、歯ぐきが下がっているからといって、必ずしも重度の歯周病というわけではありません。
原因を見極めることが大切です。
歯ぐきが下がる主な原因
歯ぐきが下がる原因には、いくつかの要因があります。
① 歯周病
歯ぐきが下がる原因として、まず注意したいのが歯周病です。
歯周病では、歯ぐきだけでなく、歯を支えている歯槽骨などの歯周組織にも炎症が起こります。
進行すると歯を支える組織が破壊され、歯ぐきが下がって歯が長く見えることがあります。
名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院でも、歯周病の症状として「以前に比べて歯が長くなったような気がする」という状態を挙げています。
歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯のぐらつきなどもある場合は、歯周病の可能性を考えて早めに検査を受けることをおすすめします。
② 歯磨きの力が強すぎる
意外に多いのが、強すぎるブラッシングです。
「しっかり磨かないと汚れが取れない」と思って、歯ブラシを強く押し当てていませんか?
歯ブラシを強く当てたり、同じ場所を強い力で何度もこすったりすると、歯ぐきに負担がかかることがあります。
特に歯の根元が露出している方は、強いブラッシングによってさらに刺激を与えてしまう可能性があります。
大切なのは、力ではなく正しい方法でプラークを落とすことです。
ビアンカ歯科では、予防治療の一環としてブラッシング指導も行っています。
③ 歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりなど、歯に強い力が繰り返しかかることも、歯ぐきの状態に影響する要因のひとつです。
特に、
- 朝起きると顎が疲れている
- 歯がすり減っている
- 歯が欠けたことがある
- 日中に無意識に歯を食いしばっている
- 知覚過敏がある
という方は注意が必要です。
歯ぐきが下がっている場合、単純に歯磨きだけを見直すのではなく、かみ合わせや歯にかかっている力も確認することが重要です。
④ 歯並びや歯の位置
歯並びも歯ぐきの状態に関係することがあります。
歯が歯列の外側に出ている、あるいは歯を支える骨が薄い部分では、歯ぐきが下がりやすい場合があります。
また、矯正治療を行う場合にも、歯を動かす方向や歯ぐき・骨の状態を考慮する必要があります。
ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院では、歯並びだけでなく、清掃性や歯周病・むし歯の予防という観点も含めて矯正治療を行っています。
⑤ 加齢による変化
年齢を重ねるにつれて、歯ぐきの位置が少しずつ変化することもあります。
ただし、「年齢のせいだから仕方ない」と決めつけるのはおすすめできません。
歯周病やブラッシング方法、歯ぎしりなど、改善できる原因が隠れている可能性もあります。
最近になって急に歯が長くなったように感じる場合は、一度歯科医院で確認してもらいましょう。

歯ぐきが下がったら元に戻る?
ここは患者さんからよく聞かれる質問です。
結論からいうと、原因や状態によって対応が異なります。
歯ぐきの炎症によって見た目が変化している場合、歯周病治療によって炎症が改善し、歯ぐきが引き締まることで状態が変化することがあります。
一方、すでに歯肉そのものが失われて歯の根が露出している場合、セルフケアだけで自然に元の位置まで戻るとは限りません。
そのため、「歯ぐきが下がったから、とにかく歯磨きを弱くする」というだけでは不十分です。
まず、なぜ歯ぐきが下がったのかを診断することが重要です。
歯周病治療をすると「歯が長くなった」と感じることもある
少し意外かもしれませんが、歯周病治療後に、
「歯が前より長くなった気がする」
と感じることがあります。
これは必ずしも治療によって歯ぐきが悪くなったという意味ではありません。
歯ぐきの中に炎症や歯石がある場合、それらを除去すると腫れていた歯ぐきが引き締まり、歯が以前より長く見えることがあります。
名古屋ビアンカ歯科の「スケーリング・ルートプレーニングについて」の記事でも、この点について詳しく説明しています。
これは炎症によって腫れていた歯ぐきが、健康な状態に近づいた結果として起こることがあります。
歯ぐきが下がった場合の治療方法
治療方法は、歯ぐきが下がった原因や程度によって異なります。
① 歯周病の治療
歯周病が原因の場合は、まず歯周病の治療を行います。
基本的には、
- 歯周病の検査
- ブラッシング指導
- 歯石・プラークの除去
- 必要に応じた歯周病治療
- 定期的なメインテナンス
などを行います。
ビアンカ歯科では、歯周病治療を歯科医師による治療、歯科衛生士による専門的ケア、患者さん自身のホームケアの3つで進めています。
② ブラッシング方法の改善
歯磨きが原因のひとつと考えられる場合は、歯ブラシの当て方や力加減を見直します。
重要なのは、
「強く磨く」ではなく「必要な場所に適切に当てる」
ことです。
歯ブラシの硬さや大きさ、歯間ブラシ・フロスの使用方法なども、お口の状態に合わせて選ぶ必要があります。
③ 知覚過敏への対応
歯ぐきが下がって歯の根元が露出すると、冷たいものなどがしみることがあります。
この場合は、知覚過敏用の歯磨き剤などを使用したり、歯科医院で状態を確認したりすることで症状の改善を目指します。
知覚過敏が強い場合には、単純な知覚過敏ではなく、むし歯や歯の欠損などが原因となっている可能性もあるため注意が必要です。
④ 歯ぐきを元の位置に戻す外科的治療
歯ぐきの退縮が大きく、見た目や知覚過敏などの問題がある場合には、歯周形成外科などの外科的治療が検討されることがあります。
代表的な方法として、歯ぐきを歯冠側へ移動させたり、結合組織を利用して露出した歯根を覆ったりする方法があります。
ただし、すべての歯肉退縮に手術が必要なわけではありません。
歯肉退縮の治療では、まず原因やリスク因子を評価し、そのうえで経過観察・予防的対応・外科的治療などから適切な方法を選択します。

歯ぐきが下がらないためにできる予防法
歯ぐきの健康を守るためには、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的なチェックが重要です。
1.歯磨きの力を強くしすぎない
歯ブラシを歯に押しつけすぎず、適切な力で磨きましょう。
「どのくらいの力が適切なのか分からない」という方は、歯科医院でブラッシング指導を受けるのもおすすめです。
2.歯周病を予防する
歯周病は自覚症状が少ないまま進行することがあります。
歯ぐきから血が出る、腫れている、口臭が気になる、歯が長くなったように感じるなどの症状があれば、一度検査を受けましょう。
3.定期的にクリーニングを受ける
毎日歯磨きをしていても、自分だけでは取り除きにくい汚れがあります。
定期クリーニングの記事では、一般的な目安として3〜6か月に1回が紹介されていますが、歯周病の有無や歯石のつきやすさなどによって適切な頻度は変わります。
歯ぐきが下がってきたら歯医者に行くべき?
「痛くないから大丈夫」と思って放置するのはおすすめできません。
特に、
- 最近急に歯が長くなった
- 歯の根元が見えてきた
- 冷たいものがしみる
- 歯磨きすると血が出る
- 歯ぐきが腫れている
- 歯がグラグラする
- 口臭が気になる
といった症状がある場合は、一度歯科医院で確認してもらいましょう。
歯ぐきの状態だけでなく、歯周ポケット、歯の動揺、歯槽骨の状態、かみ合わせなどを確認することで、原因を判断しやすくなります。
よくある質問
Q. 歯ぐきが下がるのは老化が原因ですか?
加齢による変化もありますが、それだけが原因とは限りません。
歯周病、強いブラッシング、歯ぎしり・食いしばり、歯並びなど、複数の要因が関係している場合があります。
Q. 歯ぐきが下がったら自然に元に戻りますか?
すでに歯肉が失われて歯根が露出している場合、自然に完全に元の位置まで戻るとは限りません。
一方、歯周病による炎症が改善することで歯ぐきの状態が変化する場合もあります。
まずは原因を確認することが重要です。
Q. 歯磨きが強いと本当に歯ぐきが下がりますか?
強すぎるブラッシングは、歯ぐきに負担をかける要因のひとつです。
ただし、歯ぐきが下がる原因はそれだけではありません。
Q. 歯ぐきが下がって歯が長く見えるのは歯周病ですか?
歯周病の可能性はありますが、必ずしも歯周病とは限りません。
歯磨きの方法や歯ぎしり、歯並びなどが原因の場合もあるため、歯科医院で原因を確認することをおすすめします。
Q. 歯ぐきが下がったら歯周病治療を受けたほうがいいですか?
歯周病が原因であれば治療が必要です。
歯周病では歯ぐきの腫れや出血だけでなく、歯を支える組織にも影響するため、早期に状態を確認することが重要です。

まとめ|歯ぐきが下がる原因を知って早めに対処しましょう
歯ぐきが下がる「歯肉退縮」は、決して珍しい症状ではありません。
原因としては、
- 歯周病
- 強すぎるブラッシング
- 歯ぎしり・食いしばり
- 歯並びや歯の位置
- 加齢による変化
など、さまざまなものがあります。
重要なのは、「歯ぐきが下がった」という症状だけを見るのではなく、その原因を見つけることです。
歯周病が原因なら歯周病治療、ブラッシングが原因なら磨き方の改善、知覚過敏があればその治療など、お口の状態に合わせた対応が必要です。
「最近、歯が長くなった気がする」
「歯の根元が見えてきた」
「冷たいものがしみる」
という方は、自己判断で放置せず、一度歯科医院で確認してみましょう。
名古屋市西区・浄心駅すぐの名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院では、歯周病の検査・治療から予防歯科、定期的なメインテナンスまで、お口の状態に合わせて対応しています。
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監修者プロフィール
歯科医師 坪井 一白
名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院 院長。
むし歯・歯周病治療をはじめ、予防歯科、セラミック治療、インプラント、矯正治療、インビザラインなど幅広い歯科診療に対応しています。
患者さまのお口の状態を丁寧に確認し、治療の必要性やメリット・デメリットを分かりやすく説明したうえで、一人ひとりに合った治療をご提案することを大切にしています。
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