顎骨壊死のリスクに注意
- 2024年9月2日
- 口腔外科
こんにちは 🙂
名古屋市西区の鶴舞線浄心駅2番出口すぐの歯医者、名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院です。
今回は顎骨壊死のリスクのある薬についてのお話です。
抜歯などの歯科治療を受けた際に、ごくまれに顎の骨が死んでしまう顎骨壊死を起こすリスクとなるくすりがあるため、注意が必要です。
①骨粗鬆症治療薬
骨粗鬆症のくすりには大きく分けて、次の2つがあります。
・新たな骨を作り出す作用を促すくすり
・古くなった骨を壊す作用を抑えるくすり
骨を壊す作用を抑える薬を使用している患者さんでは、顎骨壊死のリスクが高くなる可能性があると考えられています。骨粗鬆症の治療を受けている患者さんはくすりの種類を必ず歯科医院に報告しましょう。
また、骨粗鬆症は注射薬による治療を受けている患者さんも多く、おくすり手帳だけではわからないことがあります。注射薬は月1回、半年に1回など治療期間が開くこともあるため、問診表にしっかり記入しましょう。
骨粗鬆症治療薬
ビスフォスフォネート製剤
イバンドロネート(ボンビバ)、アレンドロネート(フォサマック)、リセドロネート(ベネット、アクトネル)など
ヒト型抗RANCLモノクローナル抗体製剤
デノスマブ(プラリア)
抗スクレロスチン抗体薬
ロモソズマブ(イベニティ)
②がんの骨転移治療薬
多発性骨髄腫や乳がん、前立腺がんなどの治療に使われる注射薬のデノスマブ(ランマーク)は、骨転移のある患者さんの骨折や痛みを予防・軽減する効果がありますが、歯科診療では顎骨壊死のリスクがあります。
③ステロイド薬
ステロイド薬は、炎症を鎮めたり免疫力を抑制する作用があるホルモン製剤で、広く関節リウマチや膠原病などの治療に使われています。
ステロイド薬による治療を受けている患者さんは骨粗鬆症リスクが高く、その予防としてビスフォスフォネート製剤などが使われることがあるため、やはり顎骨壊死に注意が必要です。
④関節リウマチ治療薬
稀ではありますが、関節リウマチ治療に使われるメトトレキサート(リウマトレックス)などの薬で顎骨壊死が起こることがあります。
お薬手帳ではわからない注射薬に注意
患者さんが普段から治療に使っている内服薬や注射薬の副作用が歯科治療に影響する場合、薬を変更してもらうことがあります。
また、歯科で治療をしているにも関わらず歯周病がなかなか治らないのは、くすりの副作用によることもあります。
おくすり手帳の確認はもちろんですが、おくすり手帳に記載されていない注射薬も必ず問診表に記入をするようにしましょう。
検診や治療の続き、気になる箇所の治療等、ご予約はいつでも受け付けております。
また、当院では矯正治療・インプラント治療に関するご相談は毎日無料で行っております。
LINEからはチャット相談も受け付けております。
友だち登録していただき、お気軽にご相談ください。
どんな些細なことでもご相談いただけるような、
地域密着のクリニックをめざしています。
少しでも歯に関するお悩みがあれば、お気軽にお越しください。
水曜以外は毎日診療しております。
名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院
〒451-0031
名古屋市西区城西4-32-11 HP浄心ビル3階
☎052-908-7566