精神神経系のくすりの注意
- 2025年2月17日
- 口腔外科
こんにちは 🙂
名古屋市西区の鶴舞線浄心駅2番出口すぐの歯医者、名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院です。
今回は歯科治療時における服用中の薬の注意点~精神系の薬~についてお話していきます。
向精神薬による口渇
精神神経系のくすりのなかで注意が必要な副作用の中に口渇があります。口腔内が乾燥すると衛生状態が不良になりやすく、う蝕や歯周病の増悪に影響を及ぼします。
問診票には必ず服薬情報を記入していただき、歯科医師と情報を共有したうえで口渇の原因が疾患によるものか、くすりによるものか確認します。
抗てんかん薬による歯肉増殖症
抗てんかん薬では、歯肉増殖症に注意が必要な薬があります。
歯肉増殖症に注意すべき抗てんかん薬
フェニトイン(アレビアチン)など |
バルプロ酸ナトリウム(デパケン)など |
カルバマゼピン(テレグレトール)など |
フェノバルビタールナトリウム(ルピアール)など |
抗てんかん薬の中でも、フェニトインを服用している患者さんの約50%に歯肉増殖症が起こると言われています。歯肉増殖症によって歯肉の炎症やプラークの増殖が起こるとセルフケアが難しくなり、口腔内の衛生状態が不良になりがちです。
歯科治療で注意が必要なおもなくすり
①抗うつ薬
歯科診療で使用する抗菌薬や鎮痛薬との相互作用で注意すべきものとして、抗菌薬のクラリスがあります。クラリスとの併用である種の抗精神病薬の血中濃度を上昇させる恐れがあります。
具体的にはブロナンセリン(ロナセン)やブレクスピプラゾール(レキサルティ)などです。
また、三環系抗うつ薬を内服している患者さんへの局所麻酔では、キシロカインを含む麻酔を避ける必要があります。
②抗てんかん薬
バルプロ酸ナトリウム(デパケン)を使用中の患者さんへのカルバペネム系抗菌薬(注射薬)の使用は、てんかん発作の誘発リスクとなるため禁忌です(経口薬は使用可能)。
また、ニューキノロン系抗菌薬は副作用によるけいれん誘発リスクが有るため、てんかん患者さんへの使用は禁忌とされています。
歯科診療で気をつけるポイント
精神神経系の病気があっても、治療により状態が安定している場合には歯科治療がとくにリスクになることはありません。しかし、治療を中断してしまう人もなかにはいるため、通院状況についても確認が必要です。
たとえば、過去にけいれんを伴うようなてんかん発作があったにもかかわらず治療を継続していない患者さんには、てんかん治療を受けたうえで歯科受診を勧めるなどの対応が大切になります。
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