歯科治療で気をつけたい心疾患
- 2024年12月23日
- 口腔外科
こんにちは 🙂
名古屋市西区の鶴舞線浄心駅2番出口すぐの歯医者、名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院です。
今回は、歯科治療時に特に注意が必要な心疾患についてまとめていきます。
感染性心内膜炎の予防
血液中に侵入した細菌が心臓の弁や内側の膜に感染すると弁が破壊され、感染性心内膜炎となります。死亡率が高く注意が必要です。
この病気になりやすいのは、次のような患者さんです。(高リスク心疾患患者)
心臓弁膜症で人工弁の手術を受けている
過去に感染性心内膜炎になったことがある
重度の先天性心疾患に罹患している
これらの高リスク心疾患患者に対して抜歯やSRP、スケーリングなど、出血を伴う処置を行う場合は、事前に抗菌薬を服用し、感染を未然に防ぐことを目的とした「予防的抗菌薬投与」が推奨されています(中等度リスク患者にも、予防的抗菌薬投与が提案されます)。
また近年、歯科治療前に洗口液を使用したうがいを実施する歯科医院が増えてきています。感染予防の観点からも治療前に口腔内の清潔を保つことは重要です。
上記に該当する方だけでなく、歯科医院の問診では細かなことでも正確に記入するようにしましょう。
緊急時の対応
歯科治療中に激しい胸痛発作などを起こした場合には、救急車を要請します。いざという時のために、歯科医院のスタッフは、BLS講習を受講しておくことが望ましいでしょう。
また、院内にAED(自動体外式除細動器)を設置している場合には、AEDを装着して電気ショックの必要性の診断を行ったうえで使用します。
心疾患がある患者さんに注意が必要な薬
歯科治療で投与頻度が高い薬の中には、心疾患がある患者さんへ慎重投与が求められるものがあります。
また、併用に注意が必要なくすりには、
利尿薬のフロセミド(ラシックス)とセフェム系抗菌薬(ケフラール、メイアクトMS、セフゾン、トミロン、バナン、フロモックスなど)、ニューキノロン系(クラビット)、マクロライド系抗菌薬(クラリス、ジスロマックなど)があります。
ペースメーカーを装着している患者さんへの対応
高周波の電気メスの使用により、ペースメーカーの誤作動を引き起こしてしまうことがあります。事前の問診でペースメーカーの装着の有無を必ず記載するようにしましょう。
検診や治療の続き、気になる箇所の治療等、ご予約はいつでも受け付けております。
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