歯磨きの力はスマホより軽い?!
- 2022年12月19日
- 虫歯治療・小児歯科
こんにちは 🙂
名古屋市西区の鶴舞線浄心駅2番出口目の前、名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院です。
今回は、歯磨きの力についてのお話です。
突然ですが、皆さんは毎日ゴシゴシと歯磨きしていませんか?
力を入れて歯磨きをしても、適切に歯面に当っていないと、汚れをしっかりと落とす事は出来ません。
ここでは、強い歯ブラシ圧の悪影響と適切な歯磨きについてお話しします。正しい歯磨きの方法を習得して、常にきれいで健康な歯を目指しましょう。
目次
強い歯ブラシ圧に起きる3つのデメリット
1.歯のくさび状欠損
2.歯肉退縮
3.歯肉の変形
歯ブラシ圧が強すぎる人の特徴
適切な磨き方とは
強い歯ブラシ圧に起きる3つのデメリット
過度な力でゴシゴシ歯を磨くと、どのようなデメリットが考えられるでしょうか。大きく分けて3つのデメリットがあります。
1.歯のくさび状欠損
歯と歯茎の境目、歯の根元の部分(歯頚部)がくさび状に削れてしまう状態のことです。過度なブラッシング圧だけでなく、強い噛み合わせや歯ぎしり・食いしばり、粗い研磨剤の継続的な使用によっても引き起こされます。
「歯磨きくらいで歯が削れるの?」と思うかもしれませんが、誤った歯磨きを毎日続けると少しずつ削れてしまうのです。歯は治癒能力で復元することがないので、1度削れると元に戻ることはありません。
また、歯頸部はエナメル質が薄いので削れてしまうと、知覚過敏になりやすいです。
冷水がしみるなど症状が出ると、「虫歯かな?」と考え、より強く磨くようになる方がいらっしゃいますが、それは逆効果です。
症状が出た場合は治療が必要ですので、一度歯医者に相談に行きましょう。
2.歯肉退縮
歯肉は歯周病や加齢などが原因で、少しずつ下がってしまうことがあります。歯が長くなったように感じる事や、歯と歯の間に隙間ができる事があります。これを歯肉退縮というのですが、歯ブラシ圧が強すぎることでも歯肉退縮を招きます。
歯肉が退縮すると歯の根の部分(歯根)が露出します。歯根は、歯の表面を覆っている硬い「エナメル質」がなく、柔らかい「セメント質」と呼ばれる材質で出来ています。そのため、過度な力で歯磨きを続けていると根の表面が徐々に削れてしまい、前述のくさび状欠損を引き起こしてしまうので、注意が必要です。
3.歯肉の変形
過度な力で歯磨きをすると歯肉が傷つき、さらには変形してしまう事もあります。
V字型に歯肉が裂開して切れ込みのようになってしまう「クレフト」と呼ばれる形や、歯肉のふちがロール状に盛り上がった「フェストゥーン」と呼ばれる形などがあります。
長期間このように変形してしまった歯肉は、時間が経っても元に戻りません。また、変形した部分には汚れが溜まりやすく、歯周病や虫歯になりやすい為、お口の不健康へと繋がってしまいます。
歯ブラシ圧が強すぎる人の特徴
過度なブラッシング圧は多くのデメリットが考えられます。歯磨きの力加減はあまり気にしていないという方も多いのではないでしょうか? また、ブラッシング圧が強いかどうかは自分ではわかりにくい為、知らない間に強く磨いてしまっている方も多くいらっしゃいます。ブラッシング圧が強い方には下記のような特徴がみられる事が多いです。
当てはまっていないか確認してみましょう。
・歯ブラシを握って磨いている
・毛先の広がった歯ブラシを使い続けている
・研磨剤が多く入った歯磨き粉を使っている
・歯磨きの途中で歯磨き粉をつけ直している
・長時間、強く磨かないと汚れが落ちないような気がする
・かための歯ブラシが好き
・せっかち、面倒くさがり
当てはまる特徴はあったでしょうか?
中でも「毛先の広がった歯ブラシを使い続けている」が当てはまった方は特に注意が必要です!毛先が広がった状態の歯ブラシを使い続けている場合は、歯肉に傷がつくだけでなく、清掃効果を下げる原因にもなります。
歯肉炎や口内炎の原因となるリスクもあるため気をつけましょう。
歯ブラシの交換時期は1ヶ月に1度が目安です。毛先が広がってきたら交換しましょう。これよりも早い段階で広がる場合は、ブラッシング圧が強い可能性があります。
適切な磨き方とは
それでは、適切な歯磨きはどのくらいの強さが良いのでしょうか。
適正な歯ブラシの圧力は約100~200gといわれています。当てたときに毛先が広がらない程度が目安です。
約100gってどれくらいなのか、キッチン計りなどがある方は実際に測ってみて下さい。約100gはスマホより少し軽いくらいです。
「こんなに弱い力でいいの?」と多くの方がびっくりすると思います。どうしても力強く磨いてしまう方は、歯ブラシをやわらかめのものに変えてみましょう。そして歯ブラシはぐっと握るように持つ(パームグリップ)のではなく、指先でペンを持つようにつまんで(ペングリップ)持ちましょう。 そうすることで力が入りやすい方は力加減が緩和され、細かい操作がしやすくなります。
磨くときは、歯ブラシを歯に対して垂直に当てたら、5mmくらいの細かいストロークで小さく動かしてください。 歯を1本ずつ磨くイメージです。歯ブラシを大きく動かすと細かい部分の汚れを落とせませんし、不要な力が入りやすくなります。とにかく細かく丁寧に動かすことを意識しましょう。また歯磨き粉は、研磨剤フリーで科学的に汚れを浮かして落とすサポートがあるものを選んでみましょう。
ぜひこれを機会に、歯ブラシと歯磨き粉にもこだわってみて下さい。
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