市販の歯磨き粉を選ぶ際のポイント
- 2024年4月8日
- 歯周病・予防治療
こんにちは 🙂
名古屋市西区の鶴舞線浄心駅2番出口すぐの歯医者、名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院です。
今回は歯磨き粉についてのお話です。
市販の歯磨き粉には多くの種類があり、何を買えばいいのか悩んでいる方も多いでしょう。歯磨き粉の成分には、メリットだけでなくデメリットもあります。歯の健康維持・不調の改善には、自分のお口に適した歯磨き粉を選択することが大切です。
そこで今回は、市販の歯磨き粉を選ぶ際のポイントについて説明します。
目次
1.市販の歯磨き粉の成分
2.市販の歯磨き粉を使用するメリット
3.市販の歯磨き粉を使用するデメリット
4.市販の歯磨き粉を選ぶ際のポイント
4-1.歯へのダメージをケアしたい人は「低研磨剤」の歯磨き粉を使用する
4-2.磨いた気になりやすい人は「低発泡剤」の歯磨き粉を使用する
5.歯磨き粉の種類よりも重要なのは「歯磨き」
1.市販の歯磨き粉で使用されている主な成分
歯磨き粉は、主に化粧品・医薬部外品の2種類に分類することができます。
化粧品に分類される歯磨き粉は、基本成分のみで構成されています。一方、医薬部外品の歯磨き粉は、基本成分に加えて、虫歯予防や歯周病予防に効果がある有効成分を配合したものです。医薬部外品の歯磨き粉は、「薬用歯磨き粉」とも呼ばれます。
2.市販の歯磨き粉を使用するメリット
市販の歯磨き粉を使用するメリットには、以下の2つがあります。
むし歯を予防できる
フッ素配合の歯磨き粉で歯磨きをすると、歯の表面部分で一番硬く、歯が細菌に侵されないように守ってくれているエナメル質の修復を促す効果が期待できます。
初期むし歯であれば、再石灰化でカバーすることが可能です。しかし、すでに進行している虫歯にフッ素配合の歯磨き粉を使っても、効果は期待できません。
進行しているむし歯は歯科医院での治療が必要になります。
歯周病を予防できる
歯磨き粉には、炎症を起こしている歯茎を引き締める、歯周病が原因の口臭を緩和する成分が含まれているため、歯周病の進行を遅らせる効果を期待できます。
歯周病も初期のものであれば、出血を止めて引き締めるだけで歯と歯茎の間を埋めることができるケースもあります。しかし、歯茎の内部に細菌が入ってしまっているものまでは改善させることはできません。
3.市販の歯磨き粉を使用するデメリット
市販歯磨き粉のデメリットとしては、以下の2つがあります。
すっきり感や泡で磨けた気になってしまう
市販の歯磨き粉には清涼感のある成分が配合されていることも多いため、歯垢を落としきれていなくてもなんとなく磨けたという満足感を得ることができます。
しかし、残った歯垢は歯石になり、むし歯や歯周病を進行させる危険性があります。歯磨きをする際は、歯垢を落とすことにフォーカスすることが大切です。
また歯磨きをするときは、歯と歯茎の境目や噛み合わせ部分、歯の裏側、奥歯まで歯垢を落とせているかを確認しながら歯ブラシを当てる必要があります。
しかし、市販の歯磨き粉は発泡剤が入っており、泡でどこに歯ブラシが当たっているか見えず、磨きの残しがある可能性があります。
状況によっては効果が期待できない
歯磨き粉は初期のむし歯や歯周病をカバーするものであり、細菌を死滅させてくれるわけでも、治療に代わる効果があるわけでもありません。
歯磨き粉はあくまで予防するものであると認識したうえで、歯磨きをすることが重要です。
4.市販の歯磨き粉を選ぶ際のポイント
市販の歯磨き粉を選ぶ際は、ブランドや値段だけではなく、歯磨き粉の成分や素材に注目して選ぶことが大切です。
歯磨き粉の選択によっては、健康な歯を傷つけてしまう恐れもあります。歯磨き粉を購入する前には成分表示を確認し、比較検討を行ったうえで目的に応じたものを選びましょう。
自分に合う歯磨き粉を選ぶためには、事前に自分の歯の状態を把握しておく必要があります。自分の歯の状態がわからない人は、歯科医院に相談し、歯の健康状態を確認することもおすすめです。
4-1.歯へのダメージをケアしたい人は「低研磨剤」の歯磨き粉を使用する
日頃からコーヒーやワイン、タバコを嗜好品として摂取している人の中には、ホワイトニング効果を求めて研磨剤が入っている歯磨き粉を選んでいる人も多いでしょう。
しかし、研磨性が高い歯磨き粉は歯を傷つける原因となり、知覚過敏などの原因になってしまうデメリットも持ち合わせています。
歯へのダメージを抑えたい人には、「低研磨剤」の歯磨き粉がおすすめです。低研磨剤の歯磨き粉は粒子が細かく、歯や歯茎へのダメージを抑えてくれます。
4-2.磨いた気になりやすい人は「低発泡剤」の歯磨き粉を使用する
多くの歯磨き粉には、発泡剤が含まれています。歯磨き粉は泡立つほうが使用感がよいと感じる人も多いでしょう。
しかし、発泡剤のデメリットとして、「泡立ちがよいため磨いた気になりやすいことが挙げられます。また、発泡量が多いため歯磨き後に口の中をゆすぎすぎてしまい、フッ素などの有効成分も流してしまう可能性があります。
歯磨きを短時間で終えてしまう人は、「低発泡剤」の歯磨き粉がおすすめです。低発泡剤の歯磨き粉を使用し、時間をかけて歯を磨くことを心がけましょう。
5.歯磨き粉の種類よりも重要なのは「歯磨き」
歯磨き粉にはさまざまな商品がありますが、歯磨き粉の選択よりも重要なことは「歯磨き」の仕方です。
歯に付着した虫歯菌・歯周病菌の除去には、化学物質よりも物理的なブラッシングのほうが効果が期待できます。正しいブラッシングを行えば、虫歯や歯周病を予防することが可能です。
プラークがたまりやすい場所は、「歯と歯の間」「歯と歯茎の境目」「奥歯」です。ブラッシングが難しい場所でもるため、重点的に磨くようにしましょう。
また、デンタルフロスや歯間ブラシとの併用もおすすめです。
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