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歯科コラム

唾液の質の働き|名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院|名古屋市西区浄心駅の歯医者

唾液の質の働き

こんにちは 🙂 

名古屋市西区の鶴舞線浄心駅2番出口すぐ、名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院です。

 

今回は、唾液に関するお話その2です。

皆さんは唾液に多くの機能があることを知っていますか。

唾液が持っている多くの機能を唾液力と呼び、この唾液力を積極的に上げることで口腔の健康に繋がり、更に全身の健康にも役立ちます。

そこで今回は唾液に関する知識の第二回、「質」の観点から紹介していきます。

唾液の質による働き

 

唾液には100種類を超える成分が含まれています。

この成分は、血液から移行してくるものと唾液腺が作るものの2種類があります。

口腔内の機能維持には主に唾液腺が作る物質が関与しています。これまで、この唾液中の成分の役割にはあまり注目が集まっていませんでしたが、近年研究が進み、唾液中の成分の重要な働きが明らかになってきました。

口腔が感染の入口になることから、感染防御のための抗菌・抗ウイルス作用を持つ成分が多数存在します。その最上位にいるのが、IgA抗体です。

口腔には、IgAをリーダーとした免疫機構(口腔粘膜免疫)が存在しています。

唾液中のIgAが減少すると感染症のリスクが高まり、う蝕や歯周病リスクも高まります。

 

抗菌・免疫を担う唾液の主な成分とその働き

 

IgA

口腔粘膜表面にあり、外から入ってくるウイルスなどを攻撃できる

生体に入る前の門番のような役割。口腔粘膜免疫のリーダー

IgAが少なくなると上気道感染症になりやすくなる

 

リゾチーム

細菌の持つ細胞壁を分解することで、細菌を機能不全にさせる

ミュータンス菌などのグラム陽性菌に主に作用する

 

ラクトフェリン

細菌の生存に必要な鉄を細菌から奪い取り、活動を停止させる

抗酸化作用があるので、活性酸素を取り除く

 

ラクトペルオキシダーゼ

グラム陽性菌だけでなくグラム陰性菌も減少させます

ラクトフェリンと共存していると効果が高まることが報告されている

 

唾液量の質を高めるためのポイント(特にIgAを増やすのに有効)

 

①運動

有酸素運動が効果的

・短時間の運動なら短期的に増加

・長期間運動することで全体的な質が高まる

 

②腸活

長期間の取り組みが重要(2~3週間以上)

・発酵食品の摂取

・食物繊維の摂取

 

③栄養素

口腔粘膜の免疫力維持に必要

ビタミンA・・・うなぎ、レバー

ビタミンB1・・・豚肉・ナッツ

ビタミンB2・・・魚介類・肉類

ビタミンD・・・魚介類・きのこ

 

④口腔衛生

口腔細菌を減少させることで、唾液の質が高まる

 

まとめ

 

唾液の分泌機能が低下すると、う蝕や歯周病のリスクが高まるだけでなく、誤嚥性肺炎につながることもあります。

また、唾液が減ることで、様々な唾液の機能が低下し、口腔に異常事態が発生してしまいます。

最近良くお口が乾くな、などちょっとした変化を感じる方は前回・今回のポイントを行い少しでもお口の環境改善の手助けになるように対処していきましょう。

 

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