「C1」?「C2」? 削らなくて良い虫歯とは|名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院|浄心駅の歯医者・矯正歯科

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歯科コラム

「C1」?「C2」? 削らなくて良い虫歯とは|名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院|浄心駅の歯医者・矯正歯科

「C1」?「C2」? 削らなくて良い虫歯とは

こんにちは 🙂 

名古屋市西区の鶴舞線浄心駅2番出口目の前、名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院です。

 

皆さんは、歯科検診などで「C0、C1」といった言葉を耳にしたことはありませんか?

これは、初期段階の虫歯のことを指します。

基本的には経過観察になる初期虫歯ですが、ただそのまま安易に放置してしまうと、虫歯はあっという間に進行し、大がかりな治療が必要になることもあります。今回は、どの程度の虫歯が初期虫歯と呼ばれるのか、C0やC1と診断された場合は具体的に何をする必要があるのか、についてお話します。

 

目次

1.「C1」とは?

2.初期虫歯の治療

 2-1「C1」は治療が必要?

 2-2虫歯と再石灰化

 2-3「C1」でも治療が必要な場合

3.まとめ

 

1.「C1」とは?

歯科用語で「C」は、虫歯のこと。Cはカリエス(Caries)の頭文字です。

虫歯の状態は、C0、C1、C2、C3、C4の5段階に分けられ、数字が大きいほど大きな虫歯を指します。

この中のC1とは、歯の表面にある「エナメル質」という部分が溶かされ、穴が開きはじめている状態を指します。

C2以上になり、「象牙質」という部分や歯の神経まで虫歯が進行すると「しみる」「ズキズキする」といった痛みを感じるようになっていきますが、C1ではあまり自覚症状を感じません。そのため虫歯になっていることに気づきにくく、歯科医院でないと発見するのが難しいです。

エナメル質が白く濁った状態(虫歯菌によって排出されてた酸の影響で、濁ったような見た目(脱灰)が進みつつある状況)を指すC0と合わせて「初期虫歯」とも呼ばれます。

 

2.初期虫歯の治療

 

2-1「C1」は治療が必要?

歯科検診などで「初期虫歯がありますが経過観察しましょう」と言われたことはありませんか?

C0やC1であればその場は歯を削らずに済むこともあります。しかし放置し続けていれば虫歯が進行してしまうため、しっかりと経過観察(定期検診)の受診をすることが大切です。

定期検診では、歯磨き指導やクリーニング・フッ化物の塗布などを行って経過を診ていきます。フッ化物は脱灰したエナメル質を強化・溶けにくくする作用があるため、虫歯の進行を抑制する事が期待できます。

 

2-2初期虫歯と再石灰化

では、歯科医院での定期検診で、しっかりと経過観察を続けていれば、初期虫歯が治る事はあるのでしょうか?

歯の表面(エナメル質)には「再石灰化」といって、失ってしまったミネラルの補給を促すことで元に戻る働きがあります。ただし、この再石灰化が期待できるのは穴が開いていないC0の状態のみです。つまりC0であれば、しっかりと日々の歯磨きが行えていればこれ以上虫歯が進行しないか、長期的に経過観察をすることが多いです。

しかし、C1まで進行した虫歯は、元通りになることはありません。だからこそ、大きな虫歯に進行しないよう、「進行を防ぐ」ための処置が必要になります。

 

2-3「C1」でも治療が必要な場合

C1では、虫歯の状態や環境によっては歯を削る治療が必要な事があります。

具体的には虫歯の部分を削り、コンポジットレジンと呼ばれる歯科用プラスチックを詰める処置をおこないます。C1であれば虫歯は象牙質まで達していないので、痛みを感じることは少なく、麻酔をしないで歯を削ることも可能です。また基本的に削る範囲も少なく1回の治療で終われます。

では、どういった場合にC1でも治療が必要になるのでしょうか?

C1の場合、出来た場所によっては、虫歯を削るために健康な部分を大きく削る必要がある場合があります。そのため、一概にこの場合は治療が必要とは言えませんが、

・溶けて穴が空いたC1の部分に汚れが溜まっている

・お口の中全体的(複数の歯)にC1が見られる

といった場合は治療が必要になることが多いです。

 

3.まとめ

C1と診断された虫歯は治療しない場合もありますが、状況により歯を削る治療が必要なこともあります。

歯を削る場合には、C1までの間に発見することで、治療中の痛みや削る範囲といった負担を抑えることができます。また、治療しない場合でも、虫歯の進行を防ぐためには経過観察や予防処置が大切になります。

「痛みが出てないから、大きな穴が空いてないから、虫歯じゃない!」と思っていても、気付かない間に虫歯は進行を始めていて、治療が必要になってしまっていることもあります。

麻酔や虫歯治療の痛みが苦手という方は特に、大がかりな治療を避けるために、まずは歯医者で定期検診を受けてみませんか。

 

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