歯間ブラシを使いこなして歯周病を予防・改善!
- 2023年1月17日
- 歯周病・予防治療
こんにちは 🙂
名古屋市西区の鶴舞線浄心駅2番出口目の前、名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院です。
今回は、歯間ブラシに関するお話です。
「毎日、歯をしっかり磨いているのに、なぜ虫歯や歯肉炎になったのだろう?」そんなお悩みありませんか。
しっかり歯垢(プラーク)を除去して虫歯や歯周病を予防するためには、歯ブラシだけでは足りません。歯ブラシだけでは歯の表面の汚れは取れても、歯と歯の間の細かい部位には毛先が届きにくく、全体の60%程度しか汚れを落とせません。
そこで毎日の歯みがきにプラスして使用したいのが歯間ブラシです。1日1回は歯間ブラシを使って歯をケアしましょう。
特に加齢や歯周病により歯茎が下がり、歯と歯の隙間が広がっている方にはオススメです。デンラルフロスや歯ブラシと併用することにより、プラークを90%以上除去することが可能です。
しかし誤った歯間ブラシの選び方や使い方をしてしまうと、歯や歯茎を傷つけてしまったり、炎症が悪化してしまうこともあります。
歯間ブラシを正しく理解して、健康な歯と歯茎を保っていきましょう。
目次
1.歯間ブラシの種類
a.ブラシの形
b.持ち手の形
c.ワイヤーの素材
d.サイズ
2.歯間ブラシの効果的な使い方
3.歯間ブラシを使う時の注意点
a.どれくらいで交換する?
b.歯間ブラシを使用して出血したら?
c.歯間ブラシが歯茎や奥歯の隙間に入らない
・歯間ブラシのサイズが大きすぎる
・歯間ブラシの入れる方向が間違っている
4.まとめ
歯間ブラシの種類
ブラシの形
大きく分けると、ストレート、テーパー、バレルという3種類のブラシがあります。薬局などで市販されている商品のほとんどは、ストレートと呼ばれるブラシがまっすぐのタイプです。
持ち手の形
大きく分けると、ブラシと柄がまっすぐのストレートタイプ、若干柄がカーブしているカーブタイプ、L字になっているアングルタイプです。
前歯など、垂直に歯間ブラシを入れられる場所はストレートタイプで問題ありません。奥歯など垂直には入れることができない場所には、カーブやL字タイプを使用する必要があります。
ワイヤーの素材
ブラシ部分の軸となるワイヤーの素材には、主に金属製とシリコンなどのゴム製があります。
金属は清掃能力が高い反面、慣れていないと使いづらく、誤った使い方によって歯や歯茎を傷つけてしまう可能性があります。シリコンなどのゴム製は柔らかく初心者でも扱いやすく、歯や歯茎を痛めづらいメリットがあります。しかし金属製に比べ清掃能力が弱くなります。
サイズ
太さ別に何段階にも分かれており、ご自身の歯の隙間のサイズに合わせて歯間ブラシのサイズを選ぶ必要があります。
歯間ブラシの選択ではサイズ選びが一番重要で、大きすぎる歯間ブラシを無理に歯間に入れると、歯茎が傷ついてしまう危険性があります。逆に細すぎるとプラークの除去効率が下がります。目安としては、歯と歯の隙間にスッと無理なく挿入できる程度です。
初めて使用する方は、小さいサイズから使用して、それから自分に合ったサイズに変えるのがおすすめです。
歯間ブラシの効果的な使い方
歯間ブラシは歯と歯の隙間に直角に通した後、歯に沿うように当てましょう。単に歯と歯の隙間に通すだけではなく、プラーク(歯垢)をしっかり除去するという観点から考えると、歯に沿うようにあてることでより効果が高くなります。また慣れてきたら片側一方向からだけでなく、計4方向(歯の表面と裏面それぞれから、左右それぞれに添うように歯間ブラシを入れる)に方向を変えるようにしましょう。
ポイント
・鉛筆を持つようにペングリップで握りましょう。
・鏡を見ながら、歯茎を傷つけないようにゆっくり垂直に差し込みます。
・歯間ブラシを水平に歯の面に合わせて、前後に2〜3回動かします。奥歯は歯の内側からと外側から、両方行いましょう。
・隣り合った歯それぞれに軽く沿わせるように磨きましょう。
また、歯間ブラシは一日に何度も使うと、逆に歯肉を傷つけてしまい、歯茎が下がる原因になります。一日一回だけ夜寝る前の歯磨きの前に、歯間ブラシを通すのがオススメです。
歯間ブラシを使う時の注意点
どれくらいで交換する?
金属の歯間ブラシは長くても1ヶ月ごと、シリコン製ならばもう少し短い期間で交換が必要です。
歯間ブラシは稀に歯茎の中でブラシが破折してしまう事があります。歯間ブラシの摩耗度などをよく確認した上で注意して使用し、劣化がみられる際はすぐに交換しましょう。
歯間ブラシを使用して出血したら?
歯間ブラシを使用して出血した場合、以下のことが考えられます。
間違った使用法
サイズが大きすぎたり、力が強すぎたりすることが考えられます。
歯肉炎・歯周病になっている
歯周病の初期段階である歯肉炎や歯周病が進行状態の場合は、少しの刺激でも出血しやすくなっているため、正しく使用していても出血します。
しかしこの場合は、出血そのものが悪いわけではありません。歯茎からの出血はむしろ体から菌を出している免疫反応ですから、悪い血ではなく、むしろ出した方がいい血とも言えます。正しく毎日ケアを続けていくことで、歯茎が健康になり出血しないようになります。
歯間ブラシが歯の隙間に入らない
主に2つの原因が考えられます。
歯間ブラシのサイズが大きすぎる
歯間ブラシがうまく入らない一つの原因は、歯間ブラシのサイズが大きすぎるからです。自分の歯の隙間より大きい歯間ブラシを使用しようとしても、うまく挿入できません。また無理に挿入すると、歯茎を傷つけて出血の原因になりますので、気を付けましょう。
歯間ブラシのサイズ選びはとても大切で、歯と歯の隙間よりも小さめで、歯間部分にスッと入るものを選びましょう。
サイズの合わない歯間ブラシを長期間使用していると、ワイヤー部分で擦られることで、歯が欠けてしまうことがあります。また歯肉が下がってしまう歯肉退縮が起きてしまうこともあります。
特に歯周病でそもそも歯肉の退縮が見られる場合、太すぎる歯間ブラシを使うことによってさらに歯肉を押し下げてしまうこともあるため、サイズ選びは歯科医院で相談することがオススメです。
歯の隙間の大きさは、それぞれの歯の間によって異なります。そのため、慣れてきたら磨く場所により、歯間ブラシのサイズも使い分けるとより効果的です。
歯間ブラシの入れる方向が間違っている
歯間ブラシは歯と歯の隙間に直角に入れないと奥まで入りません。
ただし、歯並びによっては直角に入れてもスムーズに入らないこともあるので、歯並びが悪いところは特に注意しましょう。無理に挿入すると歯や歯茎を傷付けてしまうことになるので、スムーズに入るところから始めていきましょう。
まとめ
歯ブラシに加えて、歯間ブラシやフロスなどを利用して歯磨きを行うことで、歯垢除去率が上がり、歯周病予防や改善に効果がありますが、一方で誤った使い方をしている人も多いのが現状です。
デンタルフロスも歯間ブラシも歯ブラシも正しく使用しないと逆効果です。
まずは無理なく入れられるものを使用することを心がけ、歯間ブラシはどうしても難しいという方はデンタルフロスを使うなど、まずは自分の歯に合ったものを使うように心がけてみてください。
歯間ブラシを使用する際は、一度歯科医院を受診して歯や歯茎の状態を診てもらい、自分に合った歯間ブラシを選んでもらうのをおすすめします。
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