歯周病が早産に与える影響
- 2025年1月3日
- 歯周病・予防治療
こんにちは 🙂
名古屋市西区の鶴舞線浄心駅2番出口すぐの歯医者、名古屋ビアンカ歯科・矯正歯科 浄心院です。
今回は、歯周病が早産に与える影響についてまとめていきます。
早産とは
早産とは妊娠22~37週未満の出産のことで、28週未満の出産は超早産と言われています。
早産は出産全体の5%を占めており、この比率は医学が進歩し、食生活が変わった今と昔を比べても、ほとんど変わっていません。
2500g未満で出生した赤ちゃんを低出生体重児といいますが、早産で生まれた赤ちゃんのほとんどは低出生体重児(低体重児)です。早産児は成長が未発達なことによる疾病リスクや、将来的に特定の疾病リスクが高いことが分かっています。
全身性炎症*歯周病が原因となる早産
全身性炎症とは外傷など侵襲を受けた局所で炎症物質(サイトカインなど)が算出され、それが血中に吸収され全身に循環し何らかの反応を起こすことです。歯周病で産生されたサイトカインが肝硬変や糖尿病などの全身性疾患を悪化させる原因の一つであることが分かってきています。
妊娠においても子宮以外の部位の感染などによりサイトカインが産生され、子宮収縮が増強される可能性が知られています。これまでの研究で歯周病がその原因の一つではないかと考えられています。
歯周病が原因となる早産のメカニズムの一例
妊娠中期以降に女性ホルモンの増加により歯周病菌が増える
↓
歯肉に炎症が発生
↓
歯周病菌を排除するための炎症物質(サイトカイン)が産生される
↓
血中サイトカインの増大により、様々な全身疾患を引き起こす
↓
血中サイトカインにより子宮収縮が引き起こされる
↓
正産前期の出産(早産)になる
まとめ
歯周病と早産の関係についてはまだまだ詳細なメカニズムが解明されていません。
妊娠で増えた女性ホルモンを好んで歯周病菌が増殖→歯周病が悪化→早産のリスクが上がるという点は明確になっていますが、実は「歯周病を治療することで早産が予防できるか」ということについてはデータがなく、まだ実証されてはいません。
しかしながら、妊娠後は服薬が必要な一部の治療が難しいことからも妊娠前からの口腔内の管理(プレコンセプションケア)は非常に重要です。もちろん、妊娠中の歯肉炎の予防や出産後の赤ちゃんへの感染防止の観点からも妊娠中も歯科検診は大変重要だと考えられます。
健康な妊娠・出産のためのプレコンセプションケア、そして妊娠中の口腔内の管理には歯科医院との協力が不可欠なのです。
これを機に、プレコンセプションケアについて少しでも興味を持っていただければ幸いです。
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